Japan Association for Medical Informatics

[LS04-2] 病院経営のアウトカムへ繋げる、医療データの可視化・分析

小川 健二 (日本鋼管病院)

 病院経営を取り巻く環境は厳しさを増し、院内で取り組む改善すべき事は多くある。働き方改革という指針も出て、限られた資源の中で、医療の質を落とさず、効率よく、効果的に日々の業務を行う必要が求められている。今回、GE社のApplied Intelligenceという「医療データ分析サービス」を使う機会があり、その事例を含め報告する。Applied Intelligenceには「課題の抽出」と「データの可視化」という2つの特長を持つ。課題の抽出の役割は部門間のコミュニケーションにおいて、お互いの業務内容をより深く知るということが行え、データの可視化の役割は、上がった課題をより理解し、その課題に関して可視化したデータを共有しながら解決して行くことが出来る。これを用いることで、医療を提供する場での効率化や質の向上につながっていくものだと思っている。今回、放射線部門において患者さんの検査待ち時間の解消と、地域連携からの紹介患者さんの増加に関して定量的な取り組みを行い、これらを中心に報告する。