Japan Association for Medical Informatics

[LS06] クラウド・IoT時代の医療系ネットワークと院内電波管理

山下 芳範 (福井大学医学部附属病院 医療情報部 副部長/准教授、総合情報基盤センター 副センター長、情報セキュリティ部門長)

 医療現場でのICT利用の広がりに伴い、クラウドやIoTの活用も話題になっている。
 医療機器もネットワークに接続しての利用も増加し、その中には無線LANを利用するものも増加している。さらに、データ収集としてのセンサー利用も注目されており、医療機関でもIoTに関わる通信も拡大している。クラウドの活用とともに医療現場でのスマートデバイスの活用も広がっており、これまで以上に電波を利用することとなる。このようなクラウド・IoT時代には、どのような通信技術が利用されクラウドやスマートデバイスとの連携が行われるかやIoT技術やクラウド技術がどのように関わるかを紹介するとともに、今後考えるべき電波の環境を紹介する。これからは、通信のセキュリティも担保しつつ、医療機器に影響しない安定的な通信環境の構築が必要となる。今後課題となる、無線LANの最適な運用設計方法とともに、医療機器の通信・IoTでの通信・スマートフォン等の各種通信の共存や最適運用方法、さらに院内電波管理も紹介する。