Japan Association for Medical Informatics

[LS07-2] クラウドコンピューティングの医療データサイエンスへの適用の可能性 ~次世代NDB開発の経験から

黒田 知宏 (京都大学医学部附属病院医療情報企画部長 病院長補佐 教授)

 レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)は、「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき構築された、レセプト情報及び特定健診・特定保健指導情報のデータベースである。厚生労働省はNDBの活用可能性を広げるため、NDBオンサイトリサーチセンター(NDB-ORC)を設置し、第三者利用に向けての準備を進めている。京都大学ではNDB-ORCの運用経験に基づき、AMEDの支援のもと、次世代のNDBのあり方についての検討を行った。本講演では、同研究で得られた知見に基づき、医療データサイエンスにクラウドコンピューティングが果たし得る役割について述べ、未来を展望する。