Japan Association for Medical Informatics

[TU3-1] 医療現場で安心・安全に電波を利用するための導入手法とその管理

荒木 洋1, 花田 英輔2 (1.九州総合通信局, 2.佐賀大学)

2016年4月に電波環境協議会から「医療機関で安心・安全に電波を利用するための手引き」が発行され、2017年6月には「医療機関における「電波の安全利用規程(例)」」が発表された。さらに2018年4月にはこれらに基づく人材育成に関する資料として、啓発用ビデオとEラーニング用コンテンツが公開された。現代医療において電波と無線通信の活用は必須事項となっている。しかしその導入基盤は盤石とはいえず、誤った手順による導入は所期の効果をもたらさないばかりか、医療安全上の問題の要因ともなっている。本チュートリアルでは、総務省九州総合通信局が組織した九州地域の医療機関における電波利用推進協議会に協力を得て、今後の医療機関における電波利用に向けた総務省の方策および実例に基づく無線通信の安全な導入と管理に向けた知識の伝達を目的とする。本チュートリアルの参加者が、各自の職場である医療機関において安心・安全に無線通信を導入し、障害発生要因を除去し、安定した運用を図るための知識を得て、ひいては患者安全を高めると共に医療の効率化を図ることが最終目標である。