Japan Association for Medical Informatics

[2-A-4] 医療CIO育成の必要性を再び考える

中川 肇1、伊藤 弘人2、根東 義明3、蜂谷 明雄4、宮本 正喜5、合地 明6、岡田 美保子7、勝山 貴美子8 (1. 富山大学附属病院医療情報部、2. 独立行政法人 労働者健康安全機構 、3. 日本大学医学部、4. MEDIS、5. サニーピア医療保険協会、6. 井原市民病院、7. 一般社団法人医療データ活用基盤整備機構、8. 横浜市立看護学部)

Medical CIO, Medical Informatics Special Doctor, Career-Path, Senior Healthcare Information Technologist

医療へのICTの導入が進むに従って、欧米型医療CIOの必要性が指摘されてきた。本大会においては、第35回大会までに医療[h1] CIOの定義・役割・立ち位置・教育が議論されてきた。GIOについては1) 医療情報システムについて基本的な内容が理解できる。2) 経営論についての基本的な知識がある。3) デ-タ処理について知識がある。4) 新しい技術について知っている。5) PMについての基礎的知識が必要であるとされた。さらにMEDIS-DCや関連学会と協調して認知度を高める検討の必要性が指摘された。
現在、個人情報保護法の改正・次世代医療基盤法の施行・地域医療連携の進展・ビッグデータによる多施設共同研究の進展等、医療情報の保護・管理がますます重要となってきた。そのため今回MEDIS-DCと日本医療・病院管理学会との共同企画として、今後の進め方等について議論を予定している。具体的には、伊藤弘人先生には地域統合型医療システムにおける医療CIO像を解説して頂く。根東義明先生には、両学会双方の立場で、経営・質と安全・倫理、チームの視点から医療CIO像を述べていただく。岡田美保子先生には、研究へのデータ利活用について(次世代医療基盤法と関連する)医療[h2] CIOの関与について問題提起をしていただく。蜂谷明雄先生には、MEDISの立場から次世代医療基盤法の元での研究を遂行する上で必要な病院内における医療情報管理の必要性と医療CIOの立ち位置について述べていただく。合地明先生には、大学病院から地域の第一線病院の院長に就任された経験に基づいて、病院の機能・規模に応じた医療CIOの必要性や役割・立ち位置等について見解を述べていただく。宮本正喜先生には、公表されてきた医療CIOのGIOについて説明と今後の方針を述べていただく。中川 肇先生には医療CIOは病院執行部から独立性を保つ必要性と医療情報専門医、上級医療情報技師との関連性を述べて頂く。