Japan Association for Medical Informatics

[2-B-2] 糖尿病・慢性腎臓病の情報学

中島 直樹1 (1. 九州大学病院メディカル・インフォメーションセンター)

DKD, CKD, ICT, EHR, PHR

糖尿病性腎臓病(Diabetic Kidney Disease; DKD)は、糖尿病性腎症の典型的な経過を示す病態である糖尿尿性腎症(Diabeteic nephropathy)のみならず、顕性アルブミン尿や蛋白尿を伴わないままeGFRが低下する非典型的な病態も含む、新しい包括的な病態概念である。日本腎臓学会による「CKD診療ガイドライン2018」にも盛り込まれ、ICD11にも記載されたが、詳細は未だ明らかではない。2017年度に、日本医療情報学会(JAMI)、日本糖尿病学会(JDS)、日本腎臓学会(JSN)の3学会が連携して研究班等を推進することが3学会理事長間で合意され、AMED公募事業に「ICTを活用したDKDの成因分類と DKD重症化抑制法の構築(柏原直樹・研究代表)」を提案し2017年度~2019年度のAMED事業として採択された。

本事業では、DKDについてEHRから生成したビッグデータ(J-DREMS, J-CKD-DB)などの大規模コホートの解析による実態調査と病態解明を行うとともに、ICTを活用した戦略的な治療法として3学会が連携して実効性のあるDKD重症化抑制法のモデル構築と実証事業を行うものである。

 本ワークショップでは、最終年度である3年目の後半に入ったAMED事業の経過報告を行った後、3学会の立場から議論を深めることを期待する。

座長:谷澤幸生(JDS)、柏原直樹(JSN)、中島直樹(JAMI)

日本腎臓学会:

1. DKDの考え方、疫学、治療戦略(南学正臣、平川陽亮/JSN)(25分)

2. JSN座長からのコメント(5分)

日本糖尿病学会

3. 糖尿病からみたDKD、課題(植木浩二郎/JDS)(25分)

4. JDS座長からのコメント(5分)

日本医療情報学会

5. DKDに対するICT介入の効果、課題(脇嘉代/JAMI)(25分)

6. JAMI座長からのコメント(5分)

パネルディスカッション(3座長、3演者の計6名による)(30分)