Japan Association for Medical Informatics

[2-C-2-03] 臨床研究データの提供方法について

木村 通男1、奥田 保男2 (1. 浜松医科大学、2. 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所)

医用画像や画像所見などの臨床情報を収集してデータベースを構築する研究事業が増えてきているが、医療機関の情報システムのセキュリティーレベルを下げることなく適切に運用していくことが大切である。しかしながら、データ抽出から匿名化を行うまでのプロセスやデータを送信する仕組みなどがそれぞれの研究事業によって異なることが多いため、安全にかつ適切に対応できない場合が考えられる。したがって、臨床データを二次利用するような研究を進める場合には、医療機関の負担を増加させないことと、必要なセキュリティーを担保することが重要であり標準的な手法を用いるべきである。本講演においては、病院情報システムを直接的に外部接続するわけではないが、診療情報をオンラインで共有あるいは交換する場合の要件について解説する予定である。