[2-I-1-03] 大学病院の臨床検査部門で厚生労働省標準規格(HS014)の実装は可能か
LIS, Ordering System, Standard Conformance
【はじめに】 当院では、2019年5月の電子カルテシステム更新に伴い厚生労働省標準規格に準じた病院情報システムの構築を推進した。検体検査においても、標準規格(HS014)に設定されている臨床検査マスターに採用されている臨床検査項目分類コード10回改訂版(以下、JLAC10コード)を用いたマスター構築を行った。また、医療情報交換の標準規格であるHL7を用いて臨床検査データを交換するシステム構築を行ったので報告する。
【方法】 当院で用いていた従来の検体検査マスターを抽出し、日本臨床検査医学会が提示している資料を基に検体検査のJLAC10コードを設定した。資料に記載されていない検査項目についてはJLAC10コードに準拠した形でユーザー定義コードを作成し、維持・管理することとした。
【結果】 当院にて採用している依頼項目は全体で1469件であり、その内85.4%(1254/1469)が標準規格を用いてコード作成できた。また、検査結果項目は2700件であり、その内67.4%(1820/2700)が標準規格を用いてコード作成できた。
【考察】当院の従来の検体検査マスターは、標準規格が策定される以前のマスターであったため、容易に標準化するのは困難であった。今回、電子カルテシステム更新と病院全体の方針により標準規格を実装したオーダシステムが構築できた。しかし、ユーザー定義コードを用いて設定した検査項目も少なくないため、今後の対応が必要と考える。
【方法】 当院で用いていた従来の検体検査マスターを抽出し、日本臨床検査医学会が提示している資料を基に検体検査のJLAC10コードを設定した。資料に記載されていない検査項目についてはJLAC10コードに準拠した形でユーザー定義コードを作成し、維持・管理することとした。
【結果】 当院にて採用している依頼項目は全体で1469件であり、その内85.4%(1254/1469)が標準規格を用いてコード作成できた。また、検査結果項目は2700件であり、その内67.4%(1820/2700)が標準規格を用いてコード作成できた。
【考察】当院の従来の検体検査マスターは、標準規格が策定される以前のマスターであったため、容易に標準化するのは困難であった。今回、電子カルテシステム更新と病院全体の方針により標準規格を実装したオーダシステムが構築できた。しかし、ユーザー定義コードを用いて設定した検査項目も少なくないため、今後の対応が必要と考える。