一般社団法人 日本医療情報学会

[3-B-1-02] クリニカルパスシステム及びデータの標準化とデータ利活用

若田 好史1 (1. 徳島大学病院)

Clinical pathway, standardization, data analysis, quality, medical record

2015年に日本医療情報学会と日本クリニカルパス学会両学会は合同委員会を設置し、電子カルテベンダーが参加する保健医療福祉情報システム工業会の正式な協力を得て、クリニカルパス(以下パス)全体の標準化活動を行ってきた。この活動は2018年10月からはAMED実証研究事業「クリニカルパス標準データモデルの開発及び利活用」に引き継がれ、今日に至っている。

本事業では事業開始後、実証4施設及び4ベンダーと協働してパスをアウトカム解析基盤のデータ源とするため、パスシステムやその運用および出力データの標準化に取り組んできた。

今回の報告では、はじめにパスシステム標準化のために、各施設でパスシステム改修に各パスベンダーがどのように対応したか、次に出力データの標準化のための標準データリポジトリの設計と構築について紹介する。さらに各施設への新システム導入や運用の進捗状況、課題、今後の展開についても報告する。

また本事業では参加4病院のみならず、事業終了後も標準パスシステムの普及を目指しており、できるだけ多くのパス利用病院でデータ二次利用ができることが可能となること、またこれら複合施設での統合解析を行い、より精緻な診療プロセス解析が可能となることを期待している。そのために次世代医療基盤法に基づくデータ利活用を可能とする解析基盤の構築も予定しており、その展望についても言及する。

これら標準化の取り組みにより多施設間で日々のアウトカムデータを用いた臨床指標解析が可能となり、ひいては医療の質改善、標準化につながるものと強く期待される。