一般社団法人 日本医療情報学会

[3-C-2-03] 文書データに対するプライバシリスク評価

三本 知明1、清本 晋作1、北村 光司2、宮地 充子3 (1. 株式会社KDDI総合研究所、2. 産業技術総合研究所、3. 大阪大学)

Privacy, Privacy Metric, Document Data

文書データは個人の属性情報と同様、様々なシーンで公開、提供されることがある。例えば学校で発生した事故レポートは、事故防止のための研究に用いられることがあるが、そういった文書データには個人名やセンシティブな情報が含まれていることがあり、取り扱いには十分に気をつける必要がある。本発表ではこれまであまり議論されてこなかった文書データ、特に学校で発生した事故に関する文書に対するプライバシリスクについて議論を行い、想定される攻撃者モデルやリスク評価指標の提案を行う。我々は実際の学校で発生した事故レポートの分析および評価実験を実施し、サニタイズ処理の課題の発見や提案する手法の有効性を確認しており、本発表ではその結果を元に試作した文書データのリスク評価ツールの紹介をする。