Japan Association for Medical Informatics

[3-E-2] 臨床現場の安全性と医療スタッフの業務負荷軽減を両立するICTメディアとシステム

保坂 良資1、瀬戸 僚馬2 (1. 湘南工科大学、2. 東京医療保健大学)

Communication support, Communication system, Wireless system, Medical scene

現在の臨床現場は多職種協働であることが多く、そこには「患者・看護師間」「看護師相互間」「医師・看護師間」など多様なコミュニケ-ションが存在する。それらのコミュニケ-ションは複合的であり、その情報の取り違いや齟齬は医療過誤の発生に直結する可能性が高い。これらのコミュニケ-ションを合理的に支援するメディアやシステムが実現されれば、患者安全が確保されるに止まらず、医療スタッフの業務負荷も軽減されよう。しかしその実現には、現場の特性や事情に合致した仕様のメディアやシステムの実現が求められる。ここでは、医療側とその状況を熟知した工学側の密接な連携が不可欠となる。
たとえば臨床現場の個体認証は医療安全の要の一つである。1900年代まではバ-コ-ドに代表される情報メディアが多用されていた。これは安価ではあるが、多数個管理などには適さない。一方、現在では、バッテリレスでワイヤレス認証が可能なRFIDも提供されている。RFIDは物流の分野ではすでに定着しつつあり、合理的な改修を施せば臨床現場でも活用できる。ステルスバ-コ-ドや電子ペ-パシステム、院内ワイヤレスシステムも臨床現場の安全性確保や医療スタッフの業務負荷軽減に有効である。HISや電子カルテシステム・ナ-スコ-ルシステムなどに代表される既存の医療情報システムと連携されれば、さらに効果的と言えよう。
本シンポジウムでは看護現場を中心に据え、臨床現場でのコミュニケ-ションを支援するシステムをはじめとし、さまざまな情報メディアやシステムが及ぼす効果について、医療側・工学側との間で現実的な視点に基づいて議論を進めたい。本ワ-クショップは、日本医療情報学会看護部会「病棟デバイスWG」と日本生体医工学会「ユビキタス情報メディアと医療システム研究会」のジョイントイベントとして実施する。