[3-I-1-03] 内服薬処方せんの記載方法の在り方に基づく処方オーダ入力の課題 -内服薬の1回量入力の実現に向けての課題と対策-
Prescription, Single dose, Standardization
【背景】内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会報告書では、施設ごとに異なる内服薬の処方箋の記載方法の違いによる情報伝達エラーを防止するため、その記載方法をあるべき姿として示し各施設で統一するよう求めている。この中では、「薬名」は薬価基準に記載されている製剤名を、「分量」は最小基本単位である1回量を記載、散剤及び液剤の「分量」は製剤量を記載することとしている。
【目的】当院では、本年5月の情報システム更新時に1回量を基本とする内服薬オーダ入力に切り替えた。この切り替えに際し、事前の各種委員会でのオーダ入力方法変更のお知らせ、操作研修時の案内、旧システムへの注意喚起の掲載、医療安全管理室との共同での注意喚起用紙の配布、新システムのお知らせ等複数の経路や媒体での周知に努めた。これら周知活動および運用移行が適切に行われたかを検証する。
【方法】当院では、外来処方を院内にて調剤払い出しを行っている。そこで外来処方のうち、問い合わせ等により処方発行後変更のあった処方について、その変更内容を確認した。今回は、この処方変更内容を情報システム更新前(2019年4月1-5日)後(2019年5月6-10日)で比較し用量変更について比較を行た。
【結果】調査期間の処方変更件数は、システム更新前107件、更新後128件であった。期間中に発行された処方箋枚数はそれぞれ5131枚、4796枚であった。このうち、用量変更となった処方は12件、22件であった。特に、システム更新後の用量変更の中でも1回量と1日量を誤って入力したと思われる用量変更は、9件あった。
【考察】用量入力方法の変更は、医師の操作に多少ならず影響を与える。しかし、近年1日1回の服用の医薬品が増加しているとの報告もある。あわせて、適時様々な媒体やツールを利用した情報周知を行うことで、円滑なシステムや運用の更新ができたと考える。
【目的】当院では、本年5月の情報システム更新時に1回量を基本とする内服薬オーダ入力に切り替えた。この切り替えに際し、事前の各種委員会でのオーダ入力方法変更のお知らせ、操作研修時の案内、旧システムへの注意喚起の掲載、医療安全管理室との共同での注意喚起用紙の配布、新システムのお知らせ等複数の経路や媒体での周知に努めた。これら周知活動および運用移行が適切に行われたかを検証する。
【方法】当院では、外来処方を院内にて調剤払い出しを行っている。そこで外来処方のうち、問い合わせ等により処方発行後変更のあった処方について、その変更内容を確認した。今回は、この処方変更内容を情報システム更新前(2019年4月1-5日)後(2019年5月6-10日)で比較し用量変更について比較を行た。
【結果】調査期間の処方変更件数は、システム更新前107件、更新後128件であった。期間中に発行された処方箋枚数はそれぞれ5131枚、4796枚であった。このうち、用量変更となった処方は12件、22件であった。特に、システム更新後の用量変更の中でも1回量と1日量を誤って入力したと思われる用量変更は、9件あった。
【考察】用量入力方法の変更は、医師の操作に多少ならず影響を与える。しかし、近年1日1回の服用の医薬品が増加しているとの報告もある。あわせて、適時様々な媒体やツールを利用した情報周知を行うことで、円滑なシステムや運用の更新ができたと考える。