[3-P2-1-05] 「リハTIME」を用いた脊髄損傷後のリハビリテーション治療の標準化に向けた取り組み
Spinal Cord Injury, Rehabilitation, Monitoring
外傷性脊髄損傷者は、推定10万人以上であり毎年約 5,000 人(40.7人/100 万人)が新規に発生しており、先進国の中でも日本は高い水準にある。初期の外科的治療を終えた後は、リハビリテーション(リハビリ)治療が主体となる。日本国内でのリハビリ治療は施設によって質・量ともに偏極しており、その治療成績も大きく異なるのが現状である。
近年、iPS細胞に起因する再生医療技術の脊髄損傷治療への臨床応用が現実味を帯びている。将来的に、再生医療等の新しい医療技術が臨床応用された際に、その治療効果の判定に標準的な治療プロトコルが求められる。ゆえに、脊髄再生治療後のリハビリ治療の標準化に向けた取り組みは喫緊の課題であり、リハビリ治療の観察研究は必要不可欠である。
そこで、本研究では国内2つの脊髄損傷専門病院の共同で行う事とした。最初に着手したのは、リハビリ治療観察研究のための専用アプリケーション「リハTIME」の開発である。「リハTIME」は、登録された項目からリハビリ治療内容を選択し、実施した時間を記録することが可能である。計測時期は、受傷後72時間、2週、1ヶ月、6週、2・3・4・5・6・8ヶ月、1年および退院時から選択できる。FileMakerPro®にて作成した「リハTIME」は、iOS上にて実行可能であり、iPhoneやiPad等の携帯端末を利用して計測を行う。本研究では、最も携帯性に優れるiPod Touchを採用し、無線LANにてデータの照合および集積が可能なシステムを構築した。計測したデータは、FileMakerPro®がインストールされたサーバーに無線LANを通じて送信され、集積および分析が可能となる。今後、本研究の結果から、リハビリ治療を数値化する事、再生医療に向けた基盤整備を図る事、脊髄損傷後の標準的リハビリプロトコルを確立する事が可能となると考えられる。
近年、iPS細胞に起因する再生医療技術の脊髄損傷治療への臨床応用が現実味を帯びている。将来的に、再生医療等の新しい医療技術が臨床応用された際に、その治療効果の判定に標準的な治療プロトコルが求められる。ゆえに、脊髄再生治療後のリハビリ治療の標準化に向けた取り組みは喫緊の課題であり、リハビリ治療の観察研究は必要不可欠である。
そこで、本研究では国内2つの脊髄損傷専門病院の共同で行う事とした。最初に着手したのは、リハビリ治療観察研究のための専用アプリケーション「リハTIME」の開発である。「リハTIME」は、登録された項目からリハビリ治療内容を選択し、実施した時間を記録することが可能である。計測時期は、受傷後72時間、2週、1ヶ月、6週、2・3・4・5・6・8ヶ月、1年および退院時から選択できる。FileMakerPro®にて作成した「リハTIME」は、iOS上にて実行可能であり、iPhoneやiPad等の携帯端末を利用して計測を行う。本研究では、最も携帯性に優れるiPod Touchを採用し、無線LANにてデータの照合および集積が可能なシステムを構築した。計測したデータは、FileMakerPro®がインストールされたサーバーに無線LANを通じて送信され、集積および分析が可能となる。今後、本研究の結果から、リハビリ治療を数値化する事、再生医療に向けた基盤整備を図る事、脊髄損傷後の標準的リハビリプロトコルを確立する事が可能となると考えられる。