Japan Association for Medical Informatics

[4-B-1] NDBオンサイトリサーチセンターの利用動向:今後の一般開放に向けて

加藤 源太1、梅澤 耕学2、松居 広樹3、大寺 祥佑1、渡邉 ともね4、植田 彰彦5 (1. 京都大学医学部附属病院 診療報酬センター、2. 厚生労働省保険局、3. 東京大学、4. 国立がん研究センター、5. 京都大学)

NDB, NDB On-Site Research Center, secondary use of claims database

NDBオンサイトリサーチセンターは、連携機関である東京大学と京都大学に設置され、2015年度末より試行利用が行われてきた。当初は個別研究への利用というよりも、データ抽出、解析等のパフォーマンスの検証が利用の中心であった。現在ではそれらの知見が徐々に蓄積されてきており、両機関ともその知見をもとに通常の研究利用へと、試行利用の歩みを進めつつある。この間、利用に際しての運用体制の検証が行われるのみならず、それほどNDBの扱いに慣れていない学内研究者がオンサイトリサーチセンターを利用する機会も増えてきている。また、厚生労働省が管轄するオンサイトリサーチセンターでも試行的に研究者への開放が行われており、利活用に関する運用体制の検証が行われているところである。
2019年度に予定しているオンサイトリサーチセンターの一般開放を見据え、本ワークショップでは、オンサイトリサーチセンターの実運用にあたっての課題を議論するとともに、今後利用を検討する研究者がどういった準備をしておくのがよいのかについての、情報提供の機会にしたいと考えている。具体的には、梅澤先生からは国の方針の概要を、松居・大寺先生からは連携機関におけるこの1年間の運用の概要を紹介いただき、その後、どちらかといえばNDB活用経験がそれほど多くない利用者から、オンサイトリサーチセンターの利用経験を紹介いただく。最後に、各演題発表者からの意見や提案を踏まえたパネルディスカッションを行い、議論を深めたいと考えている。