[4-B-3] 医薬品の安全使用を担保する医療情報システム ~薬剤オーダと患者プロファイル情報~
drug order , drug interaction , pharmaceutical safety
医療情報システムは、医療の効率化の推進・質の向上・安全確保などの目的で導入されてきた。特に医薬品を安全に使用する事を確保するために医療情報システムは、処方、調剤、服薬等の各段階においてさまざまな形で寄与してきた。
特に薬剤オーダでは、医薬品の過剰・過少投与を避けるための用量チェックや医薬品の併用による有害事象を避けるための医薬品併用禁忌チェックなど医薬品の安全使用のため様々なチェック機能を有している。これらのチェックの基本は、医薬品のチェック用マスタの構造・整備に委ねられている。
一方、薬剤師の業務が対物業務中心から対人業務中心へと変革が迫られ、かつそれに伴って薬剤師に服薬状況のモニタリングの義務化あるいは医療機関と薬局の連携を強化する薬剤師法改正が行われようとしている。適正な薬物療法を確保するためには、前述の医薬品のチェックマスタによるもの以外に、アレルギーチェックや患者状態(高齢者・妊婦など)とのチェックつまり患者プロファイルとのチェックが必要不可欠である。しかしこれらのチェックは、患者プロファイルへの登録内容によりそのチェック結果が左右される。したがって各電子カルテベンダでは、いかに正しい患者プロファイルを入力できるようにするかが喫緊かつ重要な課題となる。そこで今回は、医薬品の適正使用に関わる薬剤オーダの現状や課題とともに、各電子カルテベンダが有する患者プロファイル関連機能を紹介し、今後の薬剤オーダシステムの在るべき姿を考えたい。
特に薬剤オーダでは、医薬品の過剰・過少投与を避けるための用量チェックや医薬品の併用による有害事象を避けるための医薬品併用禁忌チェックなど医薬品の安全使用のため様々なチェック機能を有している。これらのチェックの基本は、医薬品のチェック用マスタの構造・整備に委ねられている。
一方、薬剤師の業務が対物業務中心から対人業務中心へと変革が迫られ、かつそれに伴って薬剤師に服薬状況のモニタリングの義務化あるいは医療機関と薬局の連携を強化する薬剤師法改正が行われようとしている。適正な薬物療法を確保するためには、前述の医薬品のチェックマスタによるもの以外に、アレルギーチェックや患者状態(高齢者・妊婦など)とのチェックつまり患者プロファイルとのチェックが必要不可欠である。しかしこれらのチェックは、患者プロファイルへの登録内容によりそのチェック結果が左右される。したがって各電子カルテベンダでは、いかに正しい患者プロファイルを入力できるようにするかが喫緊かつ重要な課題となる。そこで今回は、医薬品の適正使用に関わる薬剤オーダの現状や課題とともに、各電子カルテベンダが有する患者プロファイル関連機能を紹介し、今後の薬剤オーダシステムの在るべき姿を考えたい。