Japan Association for Medical Informatics

[4-B-3-05] 医薬品の安全利用に向けた患者プロファイル情報の活用への取り組み

和田 叔子1 (1. 富士通株式会社)

HOPE EGMAIN-GXでは、医薬品の安全使用のために、様々なチェック機能を実現している。代表的な例として、医薬品の併用禁忌チェック、用量チェック、アレルギーチェックなどがあり、後の2つについては患者プロファイルに登録されている情報を元にチェックが行われる。つまり、患者プロファイルに登録されている情報の精度が悪いと、正しいチェックがかけられずに、ユーザーに誤った情報を伝える可能性がある。

そのため、患者プロファイル情報の精度を高めるために、身長や体重など用量を計算するための基礎データとなる情報が古くないか、ありえない値が入っていないかを確認する機能などを実装している。また、アレルギー情報については、単にアレルギーが発生した薬品を入力するだけではなく、重症度に応じた投与可否を含めた登録も可能としている。

本発表では、HOPE EGMAIN-GXで実装している患者プロファイル情報の精度を高めるための機能の紹介と、現状の課題について述べる。