Japan Association for Medical Informatics

[4-C-1-02] バイタルデータターミナルのログデータから見た看護師位置情報の分析

疋田 智子1,3、杉山 治2、黒田 知宏2、竹村 匡正3 (1. 京都大学医学部附属病院, 2. 京都大学医学部附属病院医療情報企画部, 3. 兵庫県立大学大学院応用情報学研究科)

Vital Data Terminal, BLE, location information

【背景・目的】看護管理において、看護師がベッドサイドで行うケア時間を把握することは、業務改善や業務に応じた看護師の適正配置を行う上で貴重な情報である。これまで、「タイムスタディ(自計式、他計式)」によるケア時間の計測や「重症度、医療・看護必要度」評価による業務量の推定が行われてきたが、計測や評価のための業務負担や精度の問題が指摘されてきた。一方、当院では2016年より、バイタルデータターミナル(Vital Data Terminal以下VDTとする)が導入された。これは、臨床現場における人手を介さない情報収集と提供を目的とした、IoTデータ利活用基盤として導入され、BLEによる近接通信技術を用いてベッドサイトに設置したVDTから、患者・看護師の位置情報を、医療機器からその位置・設定情報を収集し、業務の解析に用いることができる。VDTログデータから看護師の位置情報ならびにベッドサイド滞在時間が計測できれば、業務負担なく、ケア時間が計測可能となり業務改善や看護師の適正配置に活用できる可能性がある。よって、本研究では、収集された看護師の位置情報を用いて、どの程度位置情報が特定可能かを検証した。

【方法】①2018年12月1日から12月7日のVDT-ID検知のログデータを抽出し、VDTの使用率が高い上位3つの病棟を選択する。②病棟別にベッド毎と0時~24時の1時間毎の延べ検知IN回数を抽出し、ベッドサイドの滞在状況について分析する。

【結果・考察】ベッド毎の延べ検知IN回数ではナースステーション近くの個室と総室で多く検知され、遠くの部屋になるほど検知は少なかった。時間毎の延べ検知IN回数では、6時、10時、14時、21時に検知IN回数が集中しており、看護師の業務内容にほぼ対応していた。今後は、複数検知について処理を行い、ベッドサイドを特定した滞在時間の抽出が課題である。