Japan Association for Medical Informatics

[4-D-1-04] 日本救急医学会救急患者標準診療録およびSS-MIX2拡張ストレージ仕様書作成プロジェクト

田上 隆1、久志本 成樹2、嶋津 岳士3、坂本 哲也4、森村 尚登5、織田 順6、石見 拓7、北村 哲久8、中山 雅晴9、康永 秀生10、鈴木 健介11、熊澤 淳史12 (1. 日本医科大学武蔵小杉病院 救命救急科、2. 東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座救急医学分野、3. 大阪大学大学院医学研究科救急医学教室、4. 帝京大学医学部救急医学講座、5. 東京大学大学院医学系研究科 救急科学、6. 東京医科大学救急災害医学、7. 京都大学 環境安全保健機構 健康管理部門、8. 大阪大学大学院医学系研究科 社会医学講座 環境医学 、9. 東北大学大学院医学系研究科医学情報学分野、10. 東京大学大学院医学系研究科 公共健康医学専攻臨床疫学・経済学、11. 日本体育大学保健医療学部 救急医療学科、12. 堺市立総合医療センター 集中治療科)

【背景】救急疾患患者の予後改善には、科学的根拠に基づいた救急医療システムの構築と治療戦略が必須である。病院前―救急外来初療―入院治療―退院後の情報を標準化されたデータで繋ぎ、救急医療従事者の英知を加え、救急医療全体を継続的かつ俯瞰的に把握するようにデータを解析・解釈する必要がある。ただ、これらの膨大なデータを持続的に収集するためには、標準化されたデータを自動収集する方法を考えなくてはならない。しかし、①本邦の多くの地域では、病院前情報(救急活動記録)の多くの電子情報が、病院内には引き継がれることはない。②医療施設には多くの電子医療情報システムが存在し、病院医療情報は医療機関毎にさまざまな保存形式で存在している。したがって、①病院前情報との非連続と②医療情報の標準化は、極めて大きな問題である。

日本救急医学会救急統合データベース活用管理委員会は、理事会の承認のもと、「日本救急医学会救急患者標準診療録およびSS-MIX2拡張ストレージ仕様書作成プロジェクト」を立ち上げた。本講演では、本プロジェクトの概要と現状、そして将来像について、概説させていただきたい。

【Vision】(1) 救急隊員及び病院職員にデータ収集のための追加的な負担をかけることなく、(2) 病院前情報から入院中の治療内容・検査値、転帰情報を悉皆・持続的に収集し、(3) 消防・病院・厚生労働省・総務省消防庁・関連学会にデータをフィードバック可能な基礎システムを構築すること

【Mission】全国の救急病院、厚生労働省、総務省消防庁、日本救急医学会のデータベースにおいても共用可能な救急医療情報を標準化し、SS-MIX2拡張ストレージ仕様を決定すること

【Task】1:日本救急医学会救急患者標準診療録の必須項目の設定と継続的改訂
2:関連省庁、関連学会、会員施設等との連携協力
3:電子カルテ開発・販売企業との連携協力
4:広報活動