Japan Association for Medical Informatics

[4-I-1-04] 広域に複数施設を擁する医療法人におけるクラウド型医療情報システムの構築の経緯と今後の展望について

吉田 茂1 (1. 医療法人葵鐘会)

医療法人葵鐘会は、愛知県と岐阜県内に15施設を擁する産婦人科専門の医療グループである。医師数は200人近く、総従業員数は1000名を超え、年間の出産件数は8000件以上に達する。
2007年に開設後、徐々に施設数を増やしてきた関係から、当初は、各施設でオンプレミス型のクリニック用電子カルテを使用していたが、大規模医療グループに発展するにつれて、医療内容の標準化・効率化が必須となったため、数年間かけて、大手電子カルテベンダーの中規模病院用電子カルテへとリプレースを行い、さらに2014年からは、同電子カルテシステムをクラウド型に変更して、現在では、外部データセンターでのクラウドサーバーによる単一の電子カルテシステムで1患者1IDの利用環境を実現している。
今後は、FileMakerで構築した診療支援システムのクラウド統合を行い、ベンダー変更も視野に入れた上で、さらに使いやすい独自のクラウド型電子カルテシステムの開発を目指していきたいと考えている。