一般社団法人 日本医療情報学会

[4-I-2-03] 上級医療情報技師ワークショップ2019より報告 ~自己研鑽:上級を極める~

櫃石 秀信1 (1. 社会医療法人蘇西厚生会 松波総合病院)

上級医療情報技師における自己研鑽において、「上級を極める」というテーマでグループディスカッションを行った。メンバーは大学、病院、監査法人、ベンダー等多業種に所属し、職種も医師、薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、病院事務職、病院SE、ベンダーSE、コンサルタント等多職種から構成されていた。

最初に現状把握と課題抽出を行った結果、現状把握として、認知度、活躍の場、自己研鑽、キャリアパス等が挙げられ、課題としては、認知度、役割、キャリアパス、品質、知識、次世代の技術、情報整理、人材育成等が挙げられた。課題の中から「次世代の技術」をテーマに絞りこみ、再度課題抽出を行った。「国や学会とリンクした医療情報システムの未来像が描けていない」、「学会での発信が少ない」、「他業界で実現できている技術を医療で活かせていない」等様々な意見が出てきた。

「次世代を担うこと」という仮説の元に議論が展開され、現実論に終始しかけたところで、もう少し未来を見据えた意見について展開を試みたが、「足下を見つめなおすのも良いのでは」という意見が出され、最終的には『上級を極めるとは「足下を固めることである」』という結論に至った。ちなみに「足下を固める」とは仲間と共に医療情報を開拓することである。