一般社団法人 日本医療情報学会

[4-P1-1-01] 院外処方箋に付帯した調剤薬局へ服薬指導の情報提供書作成システムの開発
-服薬指導依頼、アレルギー、病名・治療方針、レジメン名、検査値-

樋口 和子1、中原 数博2、泉川 健3、十河 智昭4、井上 達也1、加地 雅人1、小坂 信二1、芳地 一1 (1. 香川大学医学部附属病院薬剤部, 2. 富士通株式会社, 3. ソレキア株式会社, 4. 香川大学医学部附属病院医療情報部)

Prescription for Outpatients, Allergy, Disease Name, Regimen Name, Laboratory Data

【背景】地域包括ケアにおいて薬局薬剤師は、病棟薬剤師と同レベルの薬物療法のチェックや服薬指導の実現が求められる。しかし、院外処方箋には患者情報と処方内容しか記載がなく情報が不足している。そこで、院外処方箋に検査値を印刷して処方監査や服薬指導が向上したとの報告がある。一方、抗がん剤による化学療法は注射薬が多く、院外処方箋の処方薬と検査値の変動が結びつかない。今回、院外処方箋に付帯して服薬指導の情報提供書を作成するシステムを開発したので報告する。

【方法】香川大学病院電子カルテシステム(EGMAIN-GX Ver. 6、富士通)のeXCahrt機能を使用した。薬局薬剤師への服薬指導の情報提供内容は、病棟薬剤師の利用する情報を参考に、服薬指導依頼、アレルギー、病名・治療方針、レジメン名、検査値を選択した。

【結果】服薬指導依頼は、服薬状況の確認、改善、使用目的、注意事項、副作用の5項目について選択入力とした。アレルギーは、患者プロファイルの薬剤、食物、その他アレルギーの登録内容を自動で取り込んだ。レジメン名は処方入力の診療科が実施した180日以内のレジメン名と実施日を自動で取り込んだ。検査結果のうち、血液、肝機能、腎機能などの処方監査に重要な14項目について30日以内の検査結果を検査オーダから自動で取り込んだ。腫瘍マーカーなど特定の疾患に関連した検査値は選択入力とした。病名は病名オーダから選択入力とした。病名告知の有無を選択でき、告知有をチェックすると、情報提供書に「病名は説明済です。」と印字した。治療方針はフリー入力とした。印刷は院外処方箋に連続し、別紙として印刷した。

【考察】 院外処方箋の情報提供書で薬局薬剤師の入手する臨床情報は充実する。薬局薬剤師に対し薬薬連携の会などで臨床情報の利用方法を教育し、病棟薬剤師と同レベルの薬物療法のチェックや服薬指導の充実を実現したい。