Japan Association for Medical Informatics

[4-P2-2-01] 北海道大学病院における予約に関する追加機能の強化と実績

高橋 康伸1、山本 健二1、伊藤 豊1、遠藤 晃1 (1. 北海道大学病院 医療情報企画部)

reservation, transfer the reservation data , booking history

【背景と目的】北海道大学病院の2017年度の1日平均外来患者数は3,030人である。本院の総予約項目数は2,273(2019/5/1現在)で、医療情報企画部では依頼に基づき一部項目のメンテナンスや展開を行っている。メンテナンス(新規作成・変更・削除)の依頼は紙面で管理し、2018年度は延べ320件対応した。予約に関する依頼や問い合わせの中には、システムで対応できないものもあった。今回2013年9月の病院情報システム更新時に導入した、予約項目移行機能と予約更新履歴機能について機能及び実績を報告する。

【方法】1システム

日本電気株式会社製 MegaOak HR R2.5

2期間

2013年9月から2019年5月末まで

3対象

Ⅰ 予約項目の変更時に提出された申請書

Ⅱ 医療情報企画部で管理している問い合わせ記録

【結果】1)予約項目移行機能

移行前後の予約枠で時間枠が同じであり、移行先の予約枠に空きがあれば、予約情報を一括で移行することが出来る。

期間内に19項目(医科17件、歯科1件、その他1件)、延べ2,679件の予約情報を移行した。平均141件、最大411件を一度に移行した。移行に伴うデータロストはなかった。



2)予約更新履歴機能

予約の更新(登録、変更、削除)を誰が、いつ、どこで行なったかが、同一画面上で患者横断的に確認でき、かつ予約項目のスケジュール更新履歴も確認可能である。

予約履歴についての問い合わせは15件だった。

【考察】400件を超える予約情報の移行を診療科で行うには作業量が多く、ミスをする危険性もあった。移行の件数は19件と少ないが、予約項目移行機能の導入で診療科からの依頼にもシステムで対応でき、その危険性も回避できたと考える。

予約の更新内容はデータベースから直接確認していたが、予約更新履歴機能の導入により画面上で確認可能となり、問い合わせ時にも即時対応できるようになった。