Japan Association for Medical Informatics

[LS11-01] 富士ゼロックスにおける医療言語処理の取り組み ~言語情報の構造化からテキスト自動生成まで~

大熊 智子1 (1. 富士ゼロックス株式会社 研究技術開発本部 コミュニケーション技術研究所 グループ長 研究主査)

 富士ゼロックスは富士フイルムの保有する医療画像認識技術と富士ゼロックスの自然言語処理技術のシナジーを狙って読影レポートの自動生成に係わる共同研究を開始した。
 富士ゼロックスではこれまで、固有表現抽出や関係抽出などの自然言語処理に基づく情報抽出技術を獲得してきた。また、ここ数年は深層学習の台頭によって性能が著しく向上したテキスト自動生成や自動要約などの文書作成支援技術の研究開発を進めている。
 この講演では、まずこれまでに取り組んできた退院時サマリの構造化、及び副作用関係の自動抽出技術について紹介する。次に、富士フイルムとの共同研究において研究開発を行っている読影レポートの自動生成技術について解説し、実用化に向けた展望を示す。さらに現状の読影レポート生成技術が直面している技術的な課題についても述べる。