Japan Association for Medical Informatics

[LS11-02] 富士フイルムの医用画像AI 技術「REiLI」

桝本 潤1 (1. 富士フイルム株式会社 R&D統括本部メディカルシステム開発センター IT開発グループ長 工学博士)

 富士フイルムが提供する「SYNAPSE」シリーズは、独自の画像処理技術「Image Intelligence」により、診断に適した画像・機能を提供してきました。平成12年の発売以来、放射線科の臨床現場から高い評価を頂いております。一方で、近年の検査機器の高性能化に伴って、撮影される画像の枚数が増大しており、医師がこれらの大量の画像を円滑、かつ効率的に画像診断できる技術が望まれています。このような状況の中、現在は第3次AIブームが到来しており、いわゆる深層学習があらゆる産業分野で既存技術性能を塗り変えています。画像診断分野においても例外ではなく、富士フイルムも2017年、これまで培ってきた画像認識技術と深層学習を組み合わせ、画像診断を強力に支援するAI技術「REiLI」を公開しました。本ランチョンセミナーでは、我々の医用画像AI開発の取り組みに関してご紹介させて頂きます。