Japan Association for Medical Informatics

[LS12-02] インテルのAI・機械学習ツールキットとFHIR で何ができるか実験してみた。

澤 智博1 (1. 帝京大学 医療情報システム研究センター)

 「第3次」と呼ばれたAIブームから一定の時間が経過し、現代AI 技術の中核となる機械学習についての理解が進み、当初は、AIへの期待と不安が入り混じっていた状態から現代の機械学習技術は着実に実用化への道のりを歩んでいるといえる。また、この間に各種IT技術も進歩しており、クラウドシステム、データセンターソリューション、IoT、PCイノベーション等での進歩がみられている。
 一方で、現在の日本の電子カルテシステムはAI を含むこれらIT 技術の大幅な進歩の恩恵を享受しているとは言い難い状況である。米国ではFHIR と呼ばれる新たな標準規格の採用により診療や研究、更には市民・患者によるデータ活用が進んできている。
 本セッションでは、AI やFHIR の解説から始まり、Intel Optimization for TensorflowやIntel OpenVINOを用いた機械学習の実例を示しながら従来の枠組みにとらわれず現代のIT技術を活用した医療情報システムの在り方について議論する。