一般社団法人 日本医療情報学会

[2-C-3] 新しい標準HL7FHIRの国内実装に向けた検討とOpen FHIRサーバ開発

*大江 和彦1 (1. 東京大学大学院医学系研究科)

FHIR, Open FHIR Server, Electronic Health Record, NeXEHRS


日本医療情報学会課題研究会「次世代健康医療記録システム共通プラットホーム研究会」(通称:NeXEHRS研究会)では、2019年7月にHL7FHIR 日本実装検討WGを設置し、7つのサブワーキングに分かれて、SWG1: Infrastructure、SWG2:Diagnostics and Observation、SWG3:Patient Administration、SWG4:patient care and summary、SWG5:pharmacy and medication、SWG6:vocabulary and Terminology、SWG7:SS-MIX2-FHIRアダプタについて、それぞれ10数名で、日本で実装を進める上で必要な詳細検討を行ってきた。また2020年度には厚生労働科学研究班でこれまでのHL7CDA準拠の処方、診療情報提供、健診、退院時サマリの各規格仕様をFHIRベースで策定する作業が行われている。さらに、その検討と並行する形で東京大学と関係企業とが共同して、国内利用可能なFHIRサーバの参照実装であるOpen FHIRサーバを開発し、年度内のリリースを目指している。本ワークショップではこの活動について、各SWGの代表者から進捗報告を行い、今後の課題や方向性を議論する。