Japan Association for Medical Informatics

[2-C-3-01] FHIR国内実装検討SWG1-Infrastructureの活動

*Riki Miyakawa1, Tomohiro Mitani2, Yukinori Konishi3 (1. 株式会社ファインデックス, 2. 東京大学大学院, 3. 株式会社ケーアイエス)

FHIR, HL7, Infrastructure


SWG1は、FHIR-WGの共通検討課題を担当しており、日本における実装ガイド作成をするための各プロファイルをまたがった共通的な課題を取り扱っている。まずUS CoreやNHS、International Patient Summaryといった先行するFHIR実装ガイドを参考に、日本版実装ガイド作成にあたり必要な要件の確認を行った後、以下の課題に取り組んでいる。
1)実装ガイド全般について
日本国内でのFHIR利用に関する派生元となる位置づけを確認しつつ、実装ガイドとして明記が必要な項目を洗い出した。特に各国のFHIR実装ガイドによって対応の差異がある、MustSupportに対する取り扱いを深く議論した。Must Supportを付与することは明示的にデータ収集を明示化するため独自性を示せる反面、派生先にもデータ収集を強いることになるため慎重な議論が必要であることを認識した。
2)各プロファイルに対する共通記載事項の洗い出し
SWG2~5が作成している各プロファイルに対して、ある程度の表記を統一するため、記載すべき共通項目を提示した。
3)CapabilityStatementの記載方法の検討
HTMLの返却コード等共通的な決め事について記載しているとともに、機械可読な状態としてCapbilityStatementを記載する手段の調査検討を行っている。
4)考慮すべきセキュリティ事項
日本での適用する際に「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」等の考慮すべきガイドラインや規定の洗い出しを行っている。またインターネットを用いることを前提にHEARTで規定しているようなOAUTHやOpenIDConnect、UMA等の認証やコンテンツのアクセス権に関する標準的なプロトコルに対してどこまで記載すべきかなどの検討を行っている。