一般社団法人 日本医療情報学会

[2-C-3-06] FHIR国内実装検討SWG6-Vocabulary and Terminologyの活動

*今井 健1、堀口 裕正2 (1. 東京大学 大学院医学系研究科, 2. 国立病院機構)

HL7 FHIR, Vocabulary, Terminology


SWG6は他のSWGと連携し、各種FHIRリソースにて必要とされる用語セットを集約すると共にFHIRの国内導入に向けて必要な要件を検討することを目的としている。FHIR Terminologyモジュールには複数のリソースが含まれるが、この中で特にCode System, Value Setを対象とし、これまで他のSWGにて検討が進められているリソースにて用いられるものを優先して集約作業を進めてきた。Code SystemとしてはHL7にて定められているもの、外部コード体系を参照しているものが存在し、用語の重複を含む約80種類のValue Setsが必要なことが判明している。用語数が少ないものはそのまま適切な日本語訳を当てることで国内適用が可能と思われるものも多いが、用語数が多いValue setにはLOINCやSNOMED-CTなど外部コード体系を参照するものが多く、直接的な国内適用が困難である。そのため、特に観察、解剖、所見、ステージ、デバイス、処置、薬剤成分・薬剤、アレルギー関連など、複数のValue setで繰り返し参照され、1,000以上の用語数を含むサブセット(Value Set Range) を中心として、今後日本における適切な訳語セットの策定、あるいは国内での代替コード体系の検討を行っていく必要がある。本ワークショップではこれら他のSWGで検討が進められている主要なリソースにおける用語セットの集約状況と、現在の国内適用に向けた検討状況について報告する。