Japan Association for Medical Informatics

[2-F-1-06] 電子カルテにおける、がんゲノム医療の実装現状と課題

*Hideto Nakagome1 (1. 富士通株式会社 公共サービスシステム事業本部 第一ヘルスケアシステム事業部)

HIS(Hospital Information System), cancer genome medicine, ICT(Informatin and Communication Technology)


<がんゲノム医療の現状について>
昨年6月に「がん遺伝子パネル検査」が保険収載され、「がんゲノム医療情報システム」が中核拠点病院、拠点病院、連携病院とがんゲノム情報管理センター(C-CAT)にて運用を開始した。弊社は各施設の半数近くの病院で電子カルテをご利用頂き、個別化医療の発展に向けてICTで支援をさせて頂いている。
そして「がんゲノム医療情報システム」が稼働してから1年が経過し、電子化されているのは主に患者さんの基本データ・症例データ、検査会社からのパネル検査の結果やゲノムデータ、およびC-CAT調査結果である。しかし、まだ患者さんの診断を行うためのカンファレンスや遺伝カウンセリングを行う患者さんの情報管理面等では、電子化されていない部分があるため、現場の運用で時間を要しているのが実情である。弊社も医療現場の負担を軽減するためにシステム化の取り組みを進めている段階であり、この直面している課題と状況について報告する。
<データ利活用に向けた技術的な課題>
医療のさらなる発展には、データ利活用が前提であり、症例の分析と診断だけでなく、研究や創薬での利用、さらには個人の予防や健康にも必要になると考えている。そのためにはICTの使用が前提であり、ビッグデータ化する前にグローバルで統一的に解決すべき技術的な課題があると認識している。
<今後の取り組みについて>
電子カルテにおけるクリニカルシーケンスデータ関連の標準化が必須であり、ISOで標準化が進むことに期待している。このためには、ベンダとして現場で取り組んだ内容や課題を吸い上げ、標準化される仕様とともに医療の発展に役立つよう協力していきたいと考えている。