Japan Association for Medical Informatics

[2-F-2] 安全安心なデータ流通プラットホームとセキュリティ基盤技術

*1, Ryuichi Yamamoto2, Atsuko Miyaji3, Tomoaki Mimoto4, Koji Kitamura5 (1. 国立がん研究センター, 2. 医療情報システム開発センター, 3. 大阪大学, 4. KDDI 総合研究所, 5. 産業技術総合研究所)

Information Security, Big Data, Privacy Protection, Living Safety, Medical Information


大規模な医療画像データ収集事業、医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律(次世代医療基盤法)の施工、がんゲノム医療におけるパネル検査の本格運用開始、保健医療記録共有サービス構想など、医療現場を取り巻くデータ交換・収集は盛んに展開されている。収集後のデータ流通やビッグデータ解析は臨床研究や製品開発など様々な利用シーンへの活用が期待されるが、利活用する過程において、情報漏洩をはじめとするセキュリティ事故やプライバシ侵害があってはならず、データの収集、第三者への提供、流通するデータのトレーサビリティ、匿名加工処理など広範囲にわたる高度なセキュリティ技術の適用と運用が求められる。また、プライバシを守りつつ安全安心を実現できるクラウドサービスの実現・普及は、新型コロナパンデミックのような状況下でも社会活動を維持・継続するための重要な要素の一つとなる。
本応募企画は、次世代医療基盤法の施工後の状況や健康医療情報の共有構想に関する現状についての情報共有を行うとともに、安全安心なシステム普及に寄与することが期待されるプロジェクトとして、セキュアかつフェアなデータ流通プラットホームの構築を目的としたJST CREST「ビッグデータ統合利活用促進のためのセキュリティ基盤技術の体系化」プロジェクトの成果を紹介する。セキュリティコア技術やデータ流通管理技術として開発したプライバシを保護したデータ演算、プライバシーリスク評価技術、同意情報管理、トレーサビリティ技術、プライバシ保護分類プロトコル、などの情報保護を担保しながら利活用を可能とするための要素技術の紹介、また開発した要素技術を応用した事例として、予防安全分野での多機関分散データの利活用実証システム、医療分野での診療データ利活用実証システムの2つの統合的利活用を目指したフィールドの取り組みと今後の展開について紹介し、議論の場としたい。