Japan Association for Medical Informatics

[2-G-2-04] 院内データを用いた地域包括ケア病棟のアウトカム評価

*Hiroshi Sugihara1 (1. 医療法人林病院)

Outcome assessment, Community comprehensive care ward, In-hospital data


2014年度診療報酬改定において新設された地域包括ケア病棟は高い包括入院料と対象疾患を問わないことや地域医療構想も相まって急速に増加している。地域包括ケアシステムを推進する上では地域包括ケア病棟は重要な役割を担っている一方使い勝手のよいなんでも病棟は設定した診療報酬点数が妥当であるのか?運用実態はどうなのか?と気になるところでもあり、厚生労働省審議会ではアウトカム評価を求める声もある。施設基準では在宅復帰率70%とリハビリテーションを実施する患者には1日平均2単位以上が要件となっており、この施設基準の要件がアウトカム評価とも言える。

地域包括ケア病棟のアウトカム評価を考えた場合に、リハビリテーション実施患者群についてアウトカム評価を試みることとした。リハビリテーション実施患者群については回復期リハビリテーション入院料におけるリハビリテーション実績指数を参考にアウトカム評価を行うことで、在棟日数とF I M改善点数を評価できるからである。対象は地方の地域一般病院を対象とし傷病名から疾患群に振り分け疾患群によるアウトカム評価の違いや評価が低くなる患者群も検証する。