Japan Association for Medical Informatics

[2-H-3-04] 課題解答内容から見た対面講義とオンデマンド講義における理解状況の違い

*Miki Takami1, Hiroko Kyuma1, Mami Takashima2, Kyoko Ishigaki1 (1. 兵庫県立大学大学院, 2. 医療法人 医誠会)

Basic nursing education, Distance learning, Educational Evaluation


2020年度に入り、世界的に流行した新型コロナウイルス感染症予防対策として、多くの大学が休校や登校禁止の対応をとった。看護基礎教育を担う看護系大学も例外ではなく、前期開始後1か月間は休校としていたが、看護師国家試験の受験資格を得るために必須な講義を実施するために、遠隔講義を開始することとなった。遠隔講義では、オンラインと、オンデマンドによる配信があるが、調査対象施設では、オンライン配信のためのネット環境が整わない学生が居たことから、オンデマンドによる講義動画の配信を行うこととなった。そこで今回、対面講義を受講した学生と、オンデマンド講義を受講した学生の課題解答内容から講義の理解状況の違いを明らかにすることを目的とした。

調査対象は、A大学人間看護学科2年生で、2019年度及び2020年度における講義「保健統計の基本的な用語・検定」、「データ処理の実際」各90分を受講し、課題を提出した学生とした。講義形式は、2019年度は対面講義、2020年度はオンデマンドによる講義動画の視聴である。講義テキスト、資料、スライドは同じものを使用した。2020年度では予め資料等は郵送し、手元で確認しながら講義動画を視聴できるように環境を整備した。課題は、講義終了後、両年度共に基礎統計及び検定の計算を行う2題5問を提示した。課題の実施は、2019年度では講義時間内に課題解答時間を設け、2020年度では郵送で課題を配布し、解答を求めた。課題解答に際しては、両年度ともにテキストや資料などの閲覧は可能としたが、インターネットは利用せずに解答するように指示し、2020年度では提出までに一定期間を設けた。

解答者数は、2019年度84名、2020年度97名であった。解答状況は、基礎統計の計算課題にて、解答に向けた計算式を記載できない場合、検定課題の解答を導くことが困難な学生が目立った。