Japan Association for Medical Informatics

[3-A-2-03] 支部会研究会オンライン開催の経験

*Takahiro Nakahara1, Kyoko Takano2, Hisaatsu Tanaka3, Kudo Kuriko4, Shunta Tomimatsu4, Naoki Nakashima5 (1. 九州歯科大学共通基盤教育部門, 2. 医療法人髙野胃腸科, 3. ITソリューションサポート株式会社, 4. 九州大学病院アジア遠隔医療開発センター, 5. 九州大学病院メディカルインフォメーションセンター)

Virtual academic congress, COVID-19, Teleconferencing


<はじめに>
COVID-19の感染拡大により、2020年2月以降の学会や研究会等は通常開催が不可能となった。九州・沖縄支部会2020年度春期研究会(併催:九州沖縄医療情報技師会勉強会)は、5月9日九州歯科大学真鶴キャンパスで実施予定であった。しかし、3月末時点で通常通りの開催は不可能と判断し、ワークショップを含め完全オンラインによる研究会を実施した。

<方法>
システムとして、Zoomウェビナーを用いた。これは一般の受講者は発信機能をチャットのみに制限し、セミナーを一方通行で行う仕組みである。実地開催は180名を予定していたが、全国から受講者が集まることを想定し500名のウェビナー契約とした。
研究会は、当初の予定通りセミナー2セッションとワークショップの3部構成とした。質問及びワークショップの受講者からの発言は、すべてチャットによった。
本研究会は医療情報技師更新ポイントの対象とされ、ログによる滞在時間と途中でアナウンスする確認コード(合い言葉)により、受講確認とすることとした。
運営の技術支援は、九州大学アジア遠隔医療開発センター(TEMDEC)が行った。

<結果>
申し込み総数423名であり、九州沖縄以外からの受講者が174名(41.1%)であった。最大参加人数はシステム表示上400名(演者及び運営担当者を含む)であり、医療情報技師更新ポイントの認定者数316名だった。
支部会研究会として初のオンライン開催だったが、目立ったトラブルはなく、極めて順調に終えることができた。

<考察>
COVID-19対策の副次効果として、テレワークやWeb会議をはじめ、さまざまな取り組みが急激に進展した。学会等についても同様で、今後一つのスタンダードになりうる好適要素が多い。今回のようにオンライン開催の経験をした組織が多数あることから、こうした形態での実施が一層推進されると考えられる。