[3-A-3] With/Beyond コロナ時代の医療情報のあり方を図る
COVID-19, pandemic, digital transformation, medical informatics
新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)により医療や社会は大きく変わりつつある。日本医療情報学会(JAMI)は、COVID-19関連タスクフォース(TF)を設置し、「議論の継続」「情報共有」「社会貢献」の三本柱の対策を実施してきた。その中の「議論の継続」の一環として、2020年日本医療情報学会春季学術大会で緊急企画として行った 「post コロナの医療情報」に続いて、2020年医療情報学連合大会では、本学会セッションを企画した。
日本では2020年1月から始まったコロナ騒動であるが、4月には緊急事態宣言に至ったその後いったん落ちついたものの8月には第2波がみられた。その間の医療機関・医師会、行政、企業、教育機関など、それぞれ様々な苦難を味わい、それらの対策を立ててきた。これからも当面はこのような波の繰り返しを過ごすことであろう。そのような時代において、医療情報がどのようにwith/beyondコロナに貢献できるのか、逆にコロナによって医療情報がどう変革されるのか、多くの視点から、現状を共有したい。
また、コロナ以外にも日本には超少子高齢社会の到来、および自然災害の激化など多くの課題がある。また、すでに人工知能のみならずデジタルトランスフォーメーションと呼ばれる社会全体の情報改革が世界で進行しつつあり、医療もその例外ではない。コロナの影響と合わせて考えると、次世代への変革なしには今後の社会は成立しない。社会の変革に伴い、個々のステークホルダーがどう変革し、個人としての市民もどう変わるべきなのか、その中で保健医療情報システムはどうあるべきなのか、について、前半は現場中心の視点で情報を共有していただく。また後半は、社会構造や課題の視点で考察・議論をしていただく。