一般社団法人 日本医療情報学会

[3-A-3-01] 日本医療情報学会COVID-19タスクフォースの活動について

*横井 英人1 (1. 香川大学医学部附属病院)

anti-COVID-19 measures, contribution to society, epidemiological data sharing


日本医療情報学会(JAMI)は、2020年1月以降に発生したCOVID-19パンデミックに対して、学会としての対応を機動的に行うために、COVID-19関連タスクフォース(TF)を2020年6月に設置した。学会としての活動方針は「議論の継続」「社会貢献」「情報共有」という3 本柱を設定した。これを元にTFが活動した内容について報告する。
【議論の継続】
・2020年6月に開催された第 24 回日本医療情報学会春季学術大会(Web 開催)において、緊急企画「ポストコロナの医療情報(座長:脇嘉代先生(東京大学))」を実施した。同内容は、医療情報学会誌で公開予定としている。
・2020年9月~10月にJAMI東北支部会講演会においてTFと共同で、Webイベント開催予定である。
・2020年11月の医療情報学連合大会において、学会企画としてwith/beyond コロナセッションを開催予定である(本企画)。
・日本医学会連合「Japan CDC創設に関する委員会」から、日本疾病予防情報センター(Japan CDC)の創設について、所属学会にアンケート依頼があった。JAMIはこれに対して、学会の取り組みとしてTFの紹介をした。また、TF内で議論したJapan CDCについての意見を回答した。
【社会貢献】日本ヒューレット・パッカード株式会社からJAMIに対して無線 LAN 拡張セットの寄付の申し出(計 50セット)を受けた。このような企業の篤志に応え、協力することも社会貢献になると判断し、TFで方針を議論した上で、JAMI事務局が寄付を希望する施設を募集したところ 40 施設以上から申請あり。40施設と契約の上、順次物品を受領予定である。また、残り10セットは福井大学預かりとしている。
【情報共有】
COVID-19 に関する迅速な情報収集・蓄積を目して、標準コードを速やかに周知することとした。具体的には関係方面の標準コードの設定状況を確認した上で、使用可能な標準病名マスター、JLAC10、HOT/YJコードをJAMIホームページに掲載した(URL;http://jami.jp/about/documents/COVID19-code.pdf)。