Japan Association for Medical Informatics

[3-A-4] 医療機関・薬局における薬剤師業務・研究の進展と医療情報への期待

*Fumito Tsuchiya1, Ryohkan Funakoshi2,3, Toshiichi Seki4, Tatsuya Yagi5,6, Hironao Aono5, Junichi Kawakami5 (1. 医薬品安全使用調査研究機構, 2. 医療法人鉄蕉会亀田総合病院薬剤部, 3. 医療法人鉄蕉会医療管理本部薬剤管理部, 4. (株)日立製作所ひたちなか総合病院TQM統括室経営支援センター, 5. 浜松医科大学医学部附属病院薬剤部, 6. カロリンスカ研究所薬剤疫学センター)

medical informatics, pharmaceutical service, pharmaceutical research


近年の医療法・薬機法の一部改正、令和2年度診療報酬改定、高額薬剤の上市やジェネリック・バイオシミラーの使用促進などに伴い、医療機関および薬局における薬剤師業務が大きく進展している。医薬品の禁忌・適応外使用などに対する安全管理や医学・薬学的妥当性と経済性をふまえたフォーミュラリー管理などの新たな薬剤業務は病院管理・経営に大きな影響を与える。入退院支援・ポリファーマシー解消・外来化学療法などについては医療機関と薬局との地域医療連携が更に求められており、薬機法改正による今後の地域連携薬局・専門医療機関連携薬局にも大きな役割が期待される。医薬品関連業務を支える薬剤疫学や医療情報学の学術研究領域の発展も重要な基盤となる。
これらの新たな薬剤師業務・各種連携・学術基盤の進展には医療情報が必須である。ウィズコロナ・アフターコロナの社会環境において電話や情報通信機器を用いた診療等が広がる中で薬剤師業務にも様々なICT活用が進むと考えられる。シンポジウムでは病院や薬局での薬剤師業務・研究に関する最近の進展と今後の展開およびそれを支える医療情報への期待について討論したい。