Japan Association for Medical Informatics

[3-B-2-01] オンライン型パス普及を見据えた汎用パス開発と導入の取組み

*Tetsuya USUI1, Tura Naota2, Takuya Kinoshita2, Kazuto Tsuruda1, Naoki Uno1, Takehiro Mtsumoto2, Yanagihara Katsunori3 (1. 長崎大学病院 検査部, 2. 長崎大学病院 医療情報部, 3. 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学分野)

regional cooperation clinical path , Multi Disease Path, Laboratory data


【背景と目的】地域完結型医療の中、専門性の高い疾患も逆紹介されているため専門診療の支援が必要である。長崎県では「あじさいネット」上にオンライン型地域連携パスを開発し専門診療に必要な診察所見記録と疾患に特化した臨床検査データの自動格納により、、専門医がオンラインで支援できるシステムとして構築し、乳がんや胃癌、心不全の運用が始まった。しかしながら登録は順調とは言えず、広く適用できるパスを用意し慣れてもらうことで本格的なパス利用に誘導するべく、主要慢性疾患に対し必要な多施設間の検査データを自動表示できる汎用パス(以下MultiDiseasePath)を開発したので報告する。

【運用方法】「あじさいネット」上に構築したオンライン型パスの新規パスとしてMultiDiseasePathを追加した。臨床検査内容については臨床検査のガイドライン(JSLM2015)を参考にし、基本的な検査(2)(入院時あるいは外来初診時でも必要のあるとき行う)の項目のうち血液検査6項目、化学検査14目を使用した。

【結果】MultiDiseasePathの閲覧画面については、あらゆる疾患に必要な基本的な臨床検査データと疾患毎に特化した項目のみが表示されている。また、当院とあじさいネット情報提供病院、診療所等が利用している外注業者の臨床検査データが時系列表示可能になるように各施設の項目コードのローカルコードをJLAC10コードで紐付け作業を行った。
【まとめ】電子化地域連携パスの運用は、手間等の理由から十分に普及しているとは言えない。これに対し、汎用性が高いMultiDiseasePathを提供することで適用疾患のハードルを下げ、簡便に使用してもらうことで、その手軽さと有用性の理解を促し、より詳細な情報共有のニーズに基づき、疾患別のオンライン型パスに移行することを想定している。