一般社団法人 日本医療情報学会

[3-B-4] 「タスク・シフティング」を意識した電子カルテ代行入力の在り方を諮る

*小林 利彦1 (1. 浜松医科大学医学部附属病院 医療福祉支援センター)

electronic medical chart, task shifting, history taking, clinical path, substitute input


医師の働き方改革が叫ばれて久しいが、臨床現場における具体的な対応策としては、医師事務作業補助者による医療文書の作成支援や看護師への特定行為研修の推進等に止まっている施設が少なくない。2018年に国が示した「医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組」項目の一つであるタスク・シフティングの推進に向けて、電子カルテへの代行入力は大きな課題の一つであると考えるが、臨床現場における実際的な方法論や在り方については明確な方向性が示されていない感がある。具体例で言えば、外来の診察場面における予診・問診行為の代行実施や、クリニカルパスの適応判断および実施・変更等における電子カルテ操作の代行権限などにはグレーゾーンが少なくない。本ワークショップでは、当該分野に見識のある医師・看護師・医師事務作業補助者の3職種に登壇いただき、それぞれの立場での課題認識と対応策等について語っていただく予定である。特に、問診・予診の在り方と当該行為における看護師・医師事務作業補助者の役割分担について発言していただき、電子カルテへの代行入力という視点での議論を交わしたい。また、クリニカルパスの実施プロセスにおける代行入力の方法論などに関しても、法的側面や医療安全対策面からのあるべき姿を検証してみたい。さらに、可能であれば、その種の課題に対して現実的かつ説得性のある提言を取りまとめ、本ワークショップにおいて一定の合意形成を図りたい。最終的には、本ワークショップを通じて、医療情報学の視点から現場の実務者(医師事務作業補助者など)に対し一定の業務指針を示していくことを目指している。