[3-C-1-01] 医療安全に向けた薬機法改正とバーコード表示に関する動向
PMD Act, barcode, safety
2019年11月、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(以下「薬機法」という。)が改正され、薬機法の中に医薬品、医療機器等の安全対策の観点から、バーコード表示を義務化する規定が盛り込まれた。
既に、厚生労働省の通知等により、医薬品、医療機器等におけるバーコード表示の標準化が進められてきており、流通の管理を中心としたバーコードの付与・利活用については普及が進んできているものの、医療安全への活用を含めた医療機関へのバーコード利活用の導入については、先進的な取組みを行っている医療機関等において活用が広がってきている段階である。
改正された薬機法では「高い品質・安全性を確保し、医療上の必要性の高い医薬品・医療機器等を迅速に患者に届ける制度」を目指し、安全対策の充実の一環として、バーコード表示の義務化の規定が盛り込まれており、今後の医療現場における医薬品・医療機器の安全対策、医療安全の充実に向けた厚生労働省の取組みについて紹介したい。