Japan Association for Medical Informatics

[3-D-1-02] 人工呼吸器警報の効率的なナースコールへの転送システムの実験的検討

*Shigeru Yamashita1, Tadamasa Takemura1 (1. 兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科 応用情報科学専攻 ヘルスケア情報科学コース・医療福祉情報学領域)

ventilator Alarms, Nurse-Call, ventilator


背景

人工呼吸器の警報を効率よく検知させる目的で、ナースコールに有線接続する運用や、無線接続での有用性も報告されている。一方で医療機器とナースコールを接続する既成のケーブルは、機器、ナースコールメーカーともにPL法に抵触することや作成後の不具合に対する責任問題等を理由に市販されるケースは皆無である。そのため、このような試みを行う場合は医療施設で自作するケースがほとんどであり、有線接続を試みても通信が確立できない場合も多い。一方で、無線LAN環境を利用したIoT環境が施設内でも利用可能になりつつあり、これらの問題を解決できる可能性がある。

目的

IoTを踏まえて機器から出力される警報情報を処理し、必要な情報のみをフィルタリングし効率的にナースコールシステムに転送する仕組みの実験的検討を行う。

方法

 機器のシリアル通信コネクター(RS232C)に接続した無線IoTゲートウェイ機で無線LANアクセスポイントを介した医療機器情報管理システムへの通信が確立する。新規に開発するプログラムにより処理された情報がHL-7ゲートウエイを経てナースコールシステムへ転送、設備やPHSを鳴動させる。システム構成としては、IoTゲートウェイ機「QRIoTⅡ」、医療機器状況管理システム「ACE.MediMonitor」(株式会社九州テン社製)、ナースコールシステム(株式会社ケアコム社製)、医療機器管理システム「ME-TOMASS 2 Prototype」(宮野医療器株式会社製)を用いた。

結果・考察

医療機器とナースコールシステムを接続した場合にナースコールを鳴動させることが可能となった。一方で、すべての警報に対してナースコールが鳴動することは病棟業務として適切とは言えない。今後は、警報内容、持続時間、発生回数等を考慮したナースコールシステムへ転送するプロクラムを実装する必要がある。