Japan Association for Medical Informatics

[3-E-2-04] 当院における早期離床リハビリテーション加算の取組みについて

*Kiyomi Watanabe1, Noriko Watanabe2, Kazuyuki Kitamura1, Noriaki Nakajima1,3, Katsuya Tanaka3,1, Naoki Mihara3,1 (1. 国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 医療情報部, 2. 国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 骨軟部腫瘍・リハビリテーション科, 3. 国立研究開発法人 国立がん研究センター 情報統括センター)

Electronic Medical Record, Medical fee, Early Ambulation Rehabilitation


【背景】2018年度診療報酬改定において、特定集中治療室(ICU)における多職種で早期離床リハビリテーションの取組に係る評価として「早期離床リハビリテーション加算」(以下早期離床リハ加算)が新設され、当院では2020年1月より算定を開始した。早期離床リハ加算では、多職種からなるチームでリハビリの計画を作成、目標や介入内容を決めて実施、その効果判定をする。また算定は、24時間以上ICUに在室していないと加算対象にならないので、正確な入退室時間の管理を行う必要があった。【目的】多職種が各部門システムで早期離床リハビリテーション実施記録(以下本実施記録)を記入していたが、情報共有の為、電子カルテ内の同一シートで記入可能とし、正確に算定申請を行う為のシステムを構築すること。【対象及び方法】当院での加算対象は、術前にリハビリテーション処方がされている食道外科、頭頚部外科の予定手術患者を主とし、ICUの麻酔科医の判断で緊急入院患者の一部を対象とした。本実施記録は多職種での記入を可能にする為、電子カルテ内標準のテンプレートで入力用フォーマットを作成し運用を行った。またリハビリ部門システムの算定区分マスタに早期離床リハ加算を追加し電子カルテと連携させ、リハビリ部門システムから算定申請が出来るように改修した。【結果・考察】2020年1月運用開始後、月平均約40件加算がとれている。本実施記録のテンプレートを利用し電子カルテと連携したので、多職種でも効率よく作成し、情報共有することが出来た。またリハビリの実施は、1日数回に分けて行うことが多いが、算定申請は1日1回リハビリ部門システムからデータを送信することで行い、2回目以降は加算なしのステータスに手動で変更し電子カルテに送信する為、操作上注意が必要であった。加算の二重申請や取りこぼしが発生する可能性があり、今後の検討が必要である。