Japan Association for Medical Informatics

[3-E-2-06] 病院を対象としたWebサイト運用のマーケティング指標に関する分析

*Ryusuke Suzuki1, Yasuhiro Mori2, Teppei Suzuki3, Katsuhiko Ogasawara2 (1. 北海道大学大学院 保健科学院, 2. 北海道大学大学院 保健科学研究院, 3. 北海道教育大学岩見沢校 芸術・スポーツビジネス専攻)

Hospital Website, Web Marketing, Multivariate analysis


【背景と目的】近年、受療者は主にインターネット上で情報を収集し、病院を選択する傾向にある。この傾向より、病院Webサイトを適切に活用することは、各病院の広報の視点において重要である。Webサイト運用のマーケティング指標にはサイト訪問数などが用いられるが、アクセス解析やソーシャルメディア導入(以下、マーケティングツール)など情報発信を推進する活動との関係は明らかになっていない。そこで本研究では、病院Webサイトの実態調査を行い、運用におけるマーケティングツール導入の効果を検証することで、マーケティング施策決定の一助となることを目的とした。【方法】病床数が200以上で、地域医療支援病院に認定されている289病院のWebサイトを対象とした。Google Developer、SimilarWebを用いて対象サイトの各種データを取得した。欠損データのある施設を除いた207病院を対象にツール導入有無に対するサイト訪問数についてWilcoxon検定を行った。その後、病院属性・Webサイト品質を共変量とし、目的変数のサイト訪問数に対数正規分布を仮定した回帰モデルを適用した。マーケティングツール導入を説明変数に設定したモデルとそうでないモデルとのAICの比較及び、パラメーター推定値よりサイト訪問数に与える影響を分析した。【結果と考察】大病院の83%はアクセス解析ツール「Google Analytics」を、32%はソーシャルメディアを導入しており、サイト訪問は月平均40,000件であった。また、共変量で調整した回帰モデルを用いた分析では、マーケティングツール導入を含めたモデルは、含めないモデルと比較しAICは小さく、各ツール導入は統計的に有意であった(P<0.05)。マーケティングツール導入とサイト訪問数との間には関連が見られたが、これらの因果関係を言及するには更なる調査が必要である。