[3-F-1] リアルワールドエビデンスを創出するための臨床中核指定病院ネットワークの取り組み
real-world evidence, network, core clinical research hospitals
日本における医療リアルワールドデータの利活用促進を目指し、臨床研究中核病院では2018年度より国立研究開発法人日本医療研究開発機構事業「医療技術実用化総合促進事業」の中で、データ基盤整備およびそれを下支えするための人材育成に取り組んでいる。「クリニカルクエスチョンをはじめとする広範な課題にリアルワールドエビデンスとして回答できる持続可能な臨床研究基盤の構築を通じ最適な医療の実現に貢献する」をビジョンに掲げ、さらに「(1)高い品質を確保するデータ管理、(2)将来的な拡大を見据えたシステム設計、(3)基盤を維持する自立的なエコシステムの検討・整備、(4)これらを支える人材育成の実施」というミッションを策定している。具体的には、問題解決のためにサブワーキング(SWG)を設置し、データ基盤整備のためのSWG1、人材育成を中心とするSWG2、そしてSWG1における課題をさらに深堀りするために派生した、標準化関連を扱うSWG3と、異なる病院情報システムからのデータベリフィケーションを中心とするSWG4、それぞれが連動して上記ミッションの実現に向けた活動を展開している。本セッションでは、それぞれのSWGが行っていることと成果を、実際にプロジェクトの役割を担っている若手研究者が自身の体験も踏まえ紹介する。