Japan Association for Medical Informatics

[3-F-1] リアルワールドエビデンスを創出するための臨床中核指定病院ネットワークの取り組み

*1,2, Eri Matsuki3,4, Satoshi Yamashita5, Kouta Funakoshi6, Atsushi Takada7, Shiho Itoh8, Akiko Sakai9, Tomohisa Seki10 (1. 東北大学大学院医学系研究科 医学情報学分野, 2. 東北大学病院 メディカルITセンター, 3. 慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター, 4. 慶應義塾大学医学部 血液内科, 5. 名古屋大学医学部附属病院 メディカル IT センター, 6. 九州大学病院 ARO 次世代医療センター, 7. 九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター, 8. 東北大学病院 医療情報室 医療情報運用管理係, 9. 大阪大学医学部附属病院医療情報部, 10. 東京大学医学部附属病院 企画情報運営部)

real-world evidence, network, core clinical research hospitals


日本における医療リアルワールドデータの利活用促進を目指し、臨床研究中核病院では2018年度より国立研究開発法人日本医療研究開発機構事業「医療技術実用化総合促進事業」の中で、データ基盤整備およびそれを下支えするための人材育成に取り組んでいる。「クリニカルクエスチョンをはじめとする広範な課題にリアルワールドエビデンスとして回答できる持続可能な臨床研究基盤の構築を通じ最適な医療の実現に貢献する」をビジョンに掲げ、さらに「(1)高い品質を確保するデータ管理、(2)将来的な拡大を見据えたシステム設計、(3)基盤を維持する自立的なエコシステムの検討・整備、(4)これらを支える人材育成の実施」というミッションを策定している。具体的には、問題解決のためにサブワーキング(SWG)を設置し、データ基盤整備のためのSWG1、人材育成を中心とするSWG2、そしてSWG1における課題をさらに深堀りするために派生した、標準化関連を扱うSWG3と、異なる病院情報システムからのデータベリフィケーションを中心とするSWG4、それぞれが連動して上記ミッションの実現に向けた活動を展開している。本セッションでは、それぞれのSWGが行っていることと成果を、実際にプロジェクトの役割を担っている若手研究者が自身の体験も踏まえ紹介する。