Japan Association for Medical Informatics

[3-F-2-02] Microsoft Office365 PowerApps を利⽤した Covid-19 対策 ~職員からの健康状態をアプリで⽇々報告集計するシステムを構築~

*Kouji Okuda1, Naoki Mihara1, Katsuya Tanaka2, Masami Mukai1, Noriaki Nakajima1, Kazuya Kitamura1, Yukie Okada1, Kiyomi Watanabe1 (1. 国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院 医療情報部, 2. 国立研究開発法人 国立がん研究センター 中央病院 情報統括センター)

Covid-19, PowerApps, SmartPhone


背景:COVID-19 対策として職員の健康状態を把握する事が重要といわれている。その為多くの場合は紙や EXCEL、メール等で情報共有が⾏われている。当部署ではテレワーク者は VPN 接続にて外部から院内の共有サーバにある Excel ファイルに記載することで情報共有していた。

⽬的:VPN 経由で EXCEL を編集することで⼊⼒と共有は実現できたが、運⽤には⼊⼒の⼿間や PC 環境の整備、EXCEL の排他処理などに課題があり、これらを解消するためのアプリケーション開発を⾏う。

⽅法:SharePoint、PowerApps、PowerAutomate 等を利⽤して個⼈のスマートフォンから⼊⼒ができるようにアプリを試作した。

結果:今回 PowerAppsを利⽤してアプリを作成し、短時間に構築ができた。また、PowerAutomateで⽇々⼊⼒されたデータを管理者に⼊⼒通知する機能も実現した。さらに同アプリケーションにて、⼊⼒データを⾃動的に外部ファイルへ出⼒する機能ももたせた。⼊⼒者は⽇々PC を起動しVPN 接続、ファイル操作を必要とせずに、スマホアプリから報告ボタンを押し健康状態を⼊⼒送信するだけとなるため、⼤幅に時間の短縮と⼊⼒ミスを防ぐことが期待できる。管理の⾯では従来の EXCEL ファイルの場合、⽇々の健康状態データが点在保管されており、いざ感染の疑いが発⽣した場合には複数のファイルから情報収集を必要とし一定程度集計時間を必要としたが、今回の PowerApps を利⽤した⽅法では SharePoint 上にデータが蓄積されるので迅速に情報収集が可能となると期待される。

結論:PowerApps 等を利⽤することで⾮常に短時間にソフトの試作が可能となった。今回のアプリは緊急事態宣⾔の解除後に試作しており、客観的データを用いた分析までには⾄っていないため、今後の課題とした。