Japan Association for Medical Informatics

[3-G-2-05] スマートフォンおよびウェアラブルデバイスを用いた身体活動量収集の取組みと課題

*Shozo Konishi1,2, Daisaku Nakatani2, Keita Yamasaki2, Taishi Kato2, Maki Shigyo3, Kiminobu Nishimura3, Masanori Katsu3, Shiro Manabe1, Toshihiro Takeda1, Atsuchi Okubo3, Yasushi Sakata1, Yasushi Matsumura1 (1. 大阪大学大学院医学系研究科 医療情報学, 2. 大阪大学大学院医学系研究科 循環器内科学, 3. ソニー株式会社 R&Dセンター Tokyo Laboratory 07)

physical activity, telemonitoring, wearable device


多くの疾病は慢性の経過をたどり、長期間の観察や加療が必要となる。近年急速に普及しているスマートフォンやIoT機器を用いて継続的に生体情報を取得・転送することは、慢性疾患患者の在宅モニタリングの一助となることが期待される。しかし患者によっては、これらのデバイスに関する知識や経験が異なる可能性がある。
我々は当院に通院する慢性心不全者を対象に、ウェアラブルデバイスを用いて6ヶ月間の活動量を連続して取得する研究を開始した。電池式の軽量小型のリストバンド型ロガー(ソニーネットワークコミュニケーションズ社)を使用し、スマートフォンを所有する被験者には、専用アプリをダウンロードさせ、Bluetoothを用いた定期的な同期操作によって、自身の活動量データの確認とアップロードをさせた。また、質問票を用いてスマートフォンの利用に関する調査も行った。
2019年7月~2020年2月に129例が登録され、年齢は69歳(中央値)、男性は 86名(67%)であった。スマートフォン所有率は全体で71%であったが、年代と共に減少傾向を認めた。質問票(回答数98)では、70歳以上において、『インターネット検索を行う』『自分でアプリをダウンロードしたことがある』と回答した被験者が少なかった。また、スマートフォン所有者においても、OSが旧式でアプリに非対応、IDやパスワードの失念等の理由で専用アプリをダウンロードできない被験者も散見された。専用アプリのダウンロードが可能であったのは、70歳未満では48名(71%)、70歳以上では21名(35%) (p<0.01)であった。
慢性心不全患者において、スマートフォンの所有率や利用状況は年代によって一様ではなかった。今後、ウェアラブルデバイスの装着継続状況や専用アプリを介したデータアップロード状況も含めて検討していきたい。