Japan Association for Medical Informatics

[4-C-2] 歯科医療の変曲点で我々はなにをなすべきか

*1, Hiroyuki Sumikawa2, Kazunori Nozaki3, Kanae Niimi4, Shinji Usami5 (1. 矯正歯科森本, 2. (医)里山会 澄川歯科医院/匹見歯科診療所, 3. 大阪大学歯学部附属病院 医療情報室, 4. 新潟大学医歯学総合病院 医療連携口腔管理治療部, 5. 日本歯科医師会常務理事)

Dental Care Posture, Community-based comprehensive care system, Medical Cooperation, Online Dental Care, Online eligibility verification


人口動態の変容や疾病の構造変化に応じて、各地域での医療態勢や地域包括ケアシステムの体制の変化が求められており、歯科においても、在宅医療、口腔ケアや摂食嚥下リハ等で積極的に関わってゆくと同時に医科など関連職種との情報連携も必須となってきている。さらに、日本の人口偏在が顕著になってきている今、地方では、住民の高齢化に加えて、医療・介護・福祉の担い手が減少および高齢化してきていることも大きな問題になっている。一方で、今回、コロナ禍により人の移動、接触を最小限にということで、オンライン診療が大きく認められることとなった。このような流れの中で、今回、過去の議論に加えて、「医療をはかる 〜規・測・図・諮・謀・慮〜」という大会テーマに応じて、今回の玉川先生の共同企画と連携して、今後の歯科医療の変化とそこにおける医療連携の方向とICT等による歯科医療の変貌を「はかる」ことを目標とする。特に、歯科医療過疎地域の現状とそれを医療連携や新技術でカバーしていくことが可能か、歯科におけるオンライン診療の可能性や、来春より稼働予定のオンライン資格確認などについて、歯科診療の現場、大学での情報管理担当者、医療連携担当者および日本歯科医師会という異なる立場のシンポジストからお話しいただき、さらなる議論の場としたい。