一般社団法人 日本医療情報学会

[2-A-4-02] 医療データ部門の取り組み

*菅野 亜紀1,2、森 龍太郎1,3、佐藤 菊枝1,2、斉藤 均貴1,2、矢部 大介1,3、白鳥 義宗1,2 (1. 東海国立大学機構 医療健康データ統合研究教育拠点、2. 名古屋大学医学部附属病院 、3. 岐阜大学医学部附属病院)

医療健康データ統合研究教育拠点(C-HiT)の医療データ部門では、名古屋大学と岐阜大学の電子カルテデータの統合、リアルワールドデータを利用した臨床研究や医療AI研究の解析基盤の整備、データベース利活用研究、に取り組んでいる。
電子カルテデータの統合においては、各大学でopenEHRに準拠した標準化リポジトリを構築しており、ベンダー中立、技術的中立の形式でデータの国際比較が可能となっている。これまでに、患者基本情報(年齢、性別、居住地、出生地など)、入退院情報、ライフスタイル(喫煙歴、飲酒歴等のプロファイル情報)、病名/プロブレム、処方/注射オーダと実施情報、プログレスノート(診療記録)、バイタルサイン、検体検査結果(検体・細菌・病理)、検査レポート、などを出力している。また、臨床研究の解析基盤を整備するため、医療用辞書や医療用オントロジーデータと、非構造化カルテ情報からopenEHRアーキタイプへマッピングするテーブルを作成している。今後、臨床研究のユースケースを実施することで標準化リポジトリのデータや解析基盤の検証と課題整理を行う予定である。