Japan Association for Medical Informatics

[2-E-3-02] 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に対応したクリニカルパスーパス導入から患者状況に合わせたパス改良の取り組みー

*Mari Fukuyama1,2, Miyuki Takagi1,2, Saho Kanno1,2, Yumi Morikawa1, Mika Oofuru1, Mami Kita2, Tomoko Hasiguti1, Akihiro Nakao4, Satoko Tsuru3, Tetsuro Tamamoto2,5 (1. 奈良県立医科大学附属病院 看護部, 2. 奈良県立医科大学附属病院 医療情報部, 3. 東京大学 総括プロジェクト機構 「Quality とHealthを基盤におくサービスエクセレンス 社会システム工学」総括寄付講座, 4. ドクターズモバイル株式会社, 5. 奈良県立医科大学 放射線腫瘍医学講座)

Clinical Pathway, Patient Condition Adaptive Path System, Nursing Plan, COVID-19

【目的】新型コロナウィルス感染症(以下、COVID‐19)が世界中に蔓延し、日本においても医療体制を逼迫している現状がある。当院では医師と協働し患者の状態に合わせて問題点を明確化する患者状態適応型パスシステム(以下、PCAPS)を導入しており、COVID‐19の蔓延に際し、患者把握を目的に急ぎ2020年5月COVID-19に対応したパスを構築した。その後状況に合わせた改良を行ったので報告する。
【方法】COVID-19の重症度分類は明確であることから、COVID-19のパスは「疑似症」「確定例」かつ「重症」「中等症Ⅱ」「中等症Ⅰ」「軽症」の2×4の分類で構築した。その後パス上で移行ロジックを表示できるように改良した。COVID-19確定患者の濃厚接触者として入院せざるを得ない症例は、別途「COVID-19濃厚接触者」パスを構築した。また、感染症センターがCOVID-19患者の重症区分を正確に把握するために、CSV抽出画面運用との連携において、COVID-19パスのみ「退院準備」ユニットを削除した。
【結果】COVID-19症状を明確にした移行ロジックは、疾患の重症度分類をナビゲートするツールとなった。パスの「退院準備」ユニットを削除したことから、全てのCOVID-19患者の状態が感染症センタ―で収集できるようになった。「COVID-19濃厚接触者」パスの運用により、COVID-19に関連する全ての患者を管理できるようになった。
【考察】当院ではCOVID-19発生当初からCOVID-19に対応したパスを導入し、状況に合わせて改良しながら運用してきた。COVID-19パスは、病院全体でCOVID-19に関連するすべての患者の状況を効率的に可視化し把握するツールとなった。必要なパスを柔軟に構築導入する取り組みは、今後新たなる局面でも戦略的に活用できるツールと考える。