Japan Association for Medical Informatics

[2-E-3-03] クリニカルパス完遂の代替エンドポイントとしてのMeal Completion(毎日食事が摂れたか)の利用可能性の検討

*Hiroki Furuhata1, Hiroki Furuhata1, Taisuke Ogawa1 (1. 宮崎大学医学部附属病院 病院IR部)

Clinical pathway, Electronic medical record, Logistic regression, Meal

【背景】著者が取り組んだ研究の結果、クリニカルパスの完遂は、毎日食事を摂れたか(MC: Meal Completion)という相対的に単純なイベントに代替可能なことを示した。本研究は、MCとなることで死亡率が改善するかについて実証分析を行う。
【方法】MCの判定は、在院日数と電算レセプトにおける「食堂加算」の請求日数が等しいか否かにより行い、粗死亡率を比較する。請求日数と在院日数の比(MCR: Meal Completion Rate)を計算し、MC/non-MCと同様に粗死亡率の比較を行う。ロジスティック回帰分析により、MC/non-MC別およびMCR帯別のオッズ比を推定し、これらの死亡に対する影響度を評価する。解析用データは、宮崎大学医学部族病院のDPCデータを使用し、入院年月日が2017年4月1日から2018年3月31日までのものを使用した。解析対象患者数は8,663名(うち死亡患者数219名、粗死亡率2.53%)である。
【結果】患者層別の患者数/死亡者数/粗死亡率は、MCにて4,755名/18名/0.38%、non-MCにて3,908名/201名/5.14%、MCR=0%にて968名/95名/9.81%、0%<MCR<=50%にて1,227名/52名/4.24%、50%<MCR<100%にて1,713名/54名/3.15%であった。ロジスティック回帰分析により推定された予測死亡率のオッズは、MC群をReferenceとしてnon-MCにて14.3、MCR=0%にて28.6、0%<MCR<=50%にて11.7、50%<MCR<100%にて8.6であった。
【結論】MCRと死亡率との間に負の相関関係が存在するという結果を用いて、別途開発した入院時予測死亡率の更新パラメータとしてMCRが利用可能であることが示唆される。